第64巻第1号
地中送電用管路・洞道の保守技術

  • 概要
  • 近年、電力需要の伸びの鈍化に伴い系統増強工事が抑制されており、今後、高経年の設備が増加していくと考えられる。こうした背景に対して、安定した電力供給を図っていくためには、地中送電設備の劣化・異常など設備の状態を的確に把握し、効果的な補修により延命化を図ることが重要となっている。
  • 管路・洞道は、ケーブルと同様に地中送電設備を構成する上で必要不可欠な設備であり、経年の進む管路・洞道の保守技術について近年電力各社において多くの取組みが行われている。
  • 本報告書では、地中送電用管路・洞道の保守技術についての最新技術,知見を調査し,地中送電設備の【設備の変遷と設備量】、【設備の異常実態】、【点検・診断技術】、【補修技術】、【運用技術】の他、【他企業の技術】について取りまとめた。
  • 具体的には、まず、設備の実態を把握するため、国内11社電力会社における設備種類別、経年別の設備量を調査するとともに,各設備の異常実態や地震被害など、その発生要因について調査を行い【設備の変遷と設備量】および【設備の異常実態】として取りまとめた。 【点検・診断技術】としては、設備状態を効率的に把握するための各種巡視点検技術と設備状態を的確に判断するための各種診断技術について調査を行い、最新技術を中心に従来から一般的に適用されている技術も含めて取りまとめた。
  •  【補修技術】としては、設備の機能維持・回復を目的とした各種技術・工法について調査を行い、管路内の補修工法やマンホールの補強工法など、新たに考案された工法を中心に一般的に適用されている工法を取りまとめた。
  • 【運用技術】としては、既設設備を有効利用する技術として、管路内径を拡径し、ケーブルを大サイズ化することで送電容量を増容量化する技術などを取りまとめた。
  • なお、これらの保守技術の取りまとめに当たっては、劣化・異常事象から適用されている各種技術を整理し、各設備ごと(管路、マンホール・洞道、鉄蓋および付帯設備)に記載した。
  • 最後に、【他企業の技術】として、他企業で用いられている診断技術や補修技術を整理し、今後の技術展望について取りまとめた。

発刊:平成20年

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