第62巻第4号
電力技術の維持継承に係わる諸問題と今後の展望
〜先人の技術技能継承と新世代への技術革新〜

  • 社団法人電気協同研究会主催
  • 経済社会が成熟し電力需要の伸びが鈍化する中で、近年電力設備の新増設の機会が失われていることから、計画・設計・製造・建設に関する技術力及び人材の散逸が懸念されています。また、電力系統の充実と機器信頼度の向上により事故・トラブルの発生は希頻度となり、運転保守面においてもこうした場合の的確な対応力の維持が課題となっています。
  • 先人達が築き上げたこれらの技術・技能の継承は、従来日常の業務を通じて円滑に行われて来ましたが、実務機会が減少し経験豊かな団塊の世代が退職して行く時代を迎え、如何にこれらを的確に進めて行くかは喫緊の課題で有ります。
  • 一方、高度成長期に建設された大量の設備が今後経年劣化の時期を迎えます。電力自由化の流れの中でこれらの合理的な保全を行うには、経年劣化の兆候を的確に把握し、出来る限り長期にわたって運用を続けて行くための設備診断、寿命予測及び延命化のための技術開発が不可欠です。また、同時に大量の設備更新も今後予想されますが、この推進にあたっては、従来以上のコスト低減を図るとともに、合理的にリプレースするための設計自由度の拡大や資源の有効活用、地球環境への配慮など、機器・工法に付加価値をもたらすような革新的な技術開発が望まれます。
  • こうした状況を踏まえ、電力技術の維持・継承方策と、時代の要請に合わせた技術革新の展望について、関係各方面の視点から問題点を俯瞰し、他産業における取組み事例も織り交ぜながら意見交換を行うことにより、意欲有る若者にとって魅力有る電気事業の将来像を展望しました。
開催日時 平成18年10月25日(水)13時〜17時30分
開催場所 電気工業会館(東京都千代田区一番町17−4)
 
講演者等(順不同・敬称略)
司会 正田英介 東京大学名誉教授 東京理科大学教授
講演者 正田英介 東京大学名誉教授 東京理科大学教授
  米沢比呂志 関西電力株式会社 電力システム事業本部 水力変電グループ チーフマネジャー
  小林隆幸 東京電力株式会社 電力流通本部 工務部 変電技術担当
  横田岳志 株式会社東芝 電力流通事業部 電力変電技術部 部長
  富岡克昭 株式会社関電工 常務取締役 技術・事業開発本部 副本部長
  安部良夫 株式会社デンソー技研センター 技能開発本部 技能研修部 部長
  塩田浩二 株式会社ジェイアール東日本パーソネルサービス 取締役 総合研修センター事業本部長
  大久保仁 名古屋大学 エコトピア科学研究所 エネルギー科学研究部門 教授
参加者 212名
討論会幹事 武部俊郎 東京電力株式会社 電力流通本部 工務部長
  小林隆幸 東京電力株式会社 電力流通本部 工務部 変電技術担当
  三塚洋明 東京電力株式会社 電力流通本部 工務部 送電グループ 主任

発刊:平成18年

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