概要:
2023年に開催された「第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)」において、再エネについて「2030年までに発電容量を世界全体で3倍にする」という目標が掲げられ、世界的に再エネ導入が加速している。日本においても例外ではなく、「政府として、2050年カーボンニュートラルを目指して挑戦を続けることとしており、2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」においても、脱炭素電源として重要な再生可能エネルギーについては主力電源として最大限活用することとし、2040年度における電源構成において再エネは4割から5割程度と、火力を上回る見通しが示されている。
電力の安定供給を確保しつつ、電力システムの脱炭素化を進めるためには、電力ネットワークの次世代化を進めることが不可欠である。このため、広域系統長期方針(広域連系系統のマスタープラン)を踏まえた地域間連系線の整備や、地内基幹系統等の増強を着実に進めていく必要がある。電力ネットワークの次世代化においては、HVDCや系統用蓄電池、各種再エネの整備・普及が重要な要素となるが、一般送配電事業者、再エネ事業者、メーカ、規制機関等、各種ステークホルダーの貢献が必須となる。
そこで、2025年度研究討論会では、再エネ大量導入時代を見据えた次世代の広域ネットワークの取り組みと諸課題に焦点をあて、次世代ネットワーク構築に関する各種取組みを紹介するとともに、今後必要となるアプローチについて、意見交換を行う。
【プログラム】
Ⅰ 挨拶 (13:00~13:15)
○主催者挨拶︓⼀般社団法⼈ 電気協同研究会 会⻑ 日髙邦彦
○来賓挨拶︓経済産業省 ⼤⾂官房 産業保安・安全グループ 電⼒安全課長(予定)
Ⅱ 講演︓再エネ⼤量導⼊時代を⾒据えた将来的な広域ネットワークの取組と課題 (13:15〜15:55)
司会︓⾺場旬平⽒(東京⼤学 ⼤学院 新領域創成科学研究科 教授)
1.基調講演 (13:15〜13:45)
題⽬「2025年度カーボンニュートラル実現に向けた次世代電力ネットワークについて(仮)」
講演者︓⼩林正孝⽒(電⼒広域的運営推進機関 系統計画部⻑)
2.講演
(1)「再エネ大量導入時代を見据えた将来的な広域ネットワークの取組と課題(仮)」(13:45〜14:00)
講演者︓⽚岡俊朗⽒(東京電⼒パワーグリッド㈱経営企画室 副室⻑)
(2)「次世代ネットワークにおける海外動向(仮)」 (14:00〜14:15)
講演者︓永⽥真幸⽒((⼀財)電⼒中央研究所 グリッドイノベーション研究本部 ⾸席研究員)
〇休憩 (14:15〜14:25)
(3)「系統⽤蓄電池の最新動向と展望(仮)」 (14:25〜14:55)
講演者︓⼩林武則⽒(東芝エネルギーシステムズ㈱エネルギーアグリゲーション事業部 技監)
(4)「再エネ事業者からみた次世代NWへの期待(仮)」 (14:55〜15:25)
講演者︓鈴村隆⽒((株)ユーラスエナジーホールディングス 執⾏役員 技術ユニット⻑)
(5)「メーカからみた次世代NWへの期待(仮)」 (15:25〜15:55)
講演者︓真⼭修⼆⽒(住友電気⼯業㈱電⼒プロジェクト事業部 開発部 技師⻑)
〇休憩 (15:55〜16:05)
Ⅲ パネルディスカッション (16:05〜16:50)
テーマ︓「将来的な広域ネットワークにおける今後の展望と期待(案)」
コーディネーター︓⾺場旬平⽒
Ⅳ 質疑応答 (16:50〜17:00)
【 参加料(報告書含む) 】
会員 :3,740円(税込み)
非会員:7,480円(税込み)