概要:
社会インフラは今、設備の老朽化や担い手不足、災害の激甚化といった課題が重なり、従来採用
されてきた保全方策では限界が見え始めています。このままでは、安全・安定的なサービス提供を
維持することが難しくなります。
こうした中、AI、IoT、デジタルツイン等の進展により、気象・災害・設備故障の予測精度向上や、暗
黙知の形式知化を通じた無人化・自動化技術の実装など、人が担ってきた作業をデジタル技術によ
り支援・代替する取り組みが進んでいます。
現状、これらは実証・試行段階であることが多く、本格的な実装にはなお課題が残されていますが、
これまで人が担ってきた判断をデジタル技術で支援し、さらなる自動化・省人化を実現していくことへ
の期待も高まっています。こうした取組を個社単位にとどめず、業界横断的なデータ連携へと発展さ
せることで、更なる効率化や相乗効果を生み出す可能性があります。
そこで令和8年度研究討論会では、「データで進化する社会インフラ~人とデジタルが支える次世
代運営~」をテーマに、デジタル技術の最前線と将来像を俯瞰するとともに、インフラをデータでつな
ぐ社会全体最適の考え方やデータ活用による意思決定の高度化、施工現場における生産性向上・
安全性確保、自動化の進展を通じた運営の進化について議論します。
パネルディスカッションでは、「データ駆動型インフラは実現できるのかーAI・デジタル活用を阻む壁-」や「デジタルが変えるインフラの仕事-人は何から解放され、何を生み出すのか」について、意見交換を行います。
【プログラム】
Ⅰ 挨拶
13:00~13:15
○主催者挨拶︓⼀般社団法⼈電気協同研究会会⻑⽇髙邦彦
○来賓挨拶︓経済産業省中部近畿産業保安監督部⻑(予定)
Ⅱ 講演︓データで進化する社会インフラ〜⼈とデジタルが⽀える次世代運営〜
司会︓⾼橋紹⼤⽒((一財)電⼒中央研究所グリッドイノベーション研究本部ファシリティ技術研究部⾨副部⾨⻑)
1.基調講演
題⽬「AI・デジタルツイン・IoTが拓く社会インフラDX ーデータ駆動型インフラ運営の最前線ー」
講演者︓植野研⽒((株)東芝総合研究所AIデジタルR&DセンターシステムAI研究部・フェロー)
13:15〜13:45
2.講演
(1)「⼈とデジタル技術が協働する電⼒インフラ保全― 送配電スマート保安の実装実態と将来展望―」
13:45〜14:10
講演者︓重藤貴也⽒(中部電⼒パワーグリッド㈱エンジニアリングセンター所⻑代理)
(2)「建設DXが変える施⼯⼒の未来― データとデジタル技術による現場⾰新と⽣産性向上―」
14:10〜14:35
講演者︓近藤岳史⽒(㈱⼤林組⼟⽊本部先端技術推進室技術第⼀部技術第⼆課課⻑)
〇休憩
14:35〜14:50
(3)「AI気象が変える社会インフラ運営―気象データ×デジタル技術が⽀える意思決定の⾼度化―」
14:50〜15:15
講演者︓武⽥恭明⽒(㈱ウエザーニューズエネルギー・流通気象事業担当執⾏役員)
(4)「デジタルライフライン全国整備計画で拓くインフラ保守の統合⾰命」
15:15〜15:40
講演者︓⻘柳 雄⼆ ⽒(NTTインフラネット㈱取締役 スマートインフラ推進本部⻑)
〇休憩
15:40〜15:55
Ⅲ パネルディスカッション
15:55〜16:45
テーマ︓「データ駆動型インフラは実現できるのか― AI・デジタル活⽤を阻む壁(暗黙知の継承)」
テーマ︓「デジタルが変えるインフラの仕事― ⼈は何から解放され、何を⽣み出すのか―」
コーディネーター︓⾼橋紹⼤⽒
Ⅳ 質疑応答
16:45〜17:00