水力発電所 主要機器の非破壊検査基準 概要 本報告書は6章によって構成され、水力発電所における非破壊検査について記載している。 本報告書では、はじめに国内の水力発電所を保有するユーザ電力会社および主要メーカに対して非破壊検査実績アンケートを実施し、その分析結果を評価して各章ごとの記載内容に反映している。第1章では適用範囲として当基準を適用できる範囲と関連する法令について記載している。第2章では非破壊検査の実施について、工場検査、保守検査に分けて記載している。それぞれの検査において、検査の実施方法とポイントをまとめた検査要領、ならびに検査すべき部位ごとの検査方法・基準を示した検査一覧表と、検査箇所を示す検査図を添付している。第3章では各種の非破壊検査の具体的方法および注意点、ならびに新検査技術について解説している。第4章ではきずの種類と見分け方について解説をするとともに、保守検査実績からきずの発生状況分析結果について記載している。第5章では機器に対する応力のかかり方を解説するとともに、近年盛んに導入されるようになった余寿命評価について、教科書的に解説をしている。第6章では実施した非破壊検査の報告について必要な報告事項を記載するとともに、報告書様式の例を添付している。付録として、アンケートの集約分析結果、ならびに非破壊検査におけるJISと海外規格との関係について取りまとめている。