「ご注意」第67巻第4号は、CD-ROM無はございません。全てCD-ROM付のご提供になります。
負荷時タップ切換装置は,変圧器の運転状態において電圧を調整するもので主に変電所用の変圧器に設置されています。
高経年負荷時タップ切換装置の増加や,廃形負荷時タップ切換装置の保守技術の維持など,種々の問題が発生しており,新たに開発された抵抗式(真空バルブ)負荷時タップ切換器の保守基準についても必要性が高まってきています。このような背景から「負荷時タップ切換装置の保守・点検高度化専門委員会」を設置し,約3年間にわたり調査研究を進めて参りました。本書は,その研究成果として以下内容についてまとめております。
○負荷時タップ切換装置の変遷と運転保守の実態
・負荷時タップ切換装置に対するこれまでの運転保守経験,設備使用実態,保全実態,事故・障害実態のとりまとめ
○保守・点検高度化ガイドライン
・抵抗式(アーク接点・真空バルブ)負荷時タップ切換器の細密(吊り上げ)点検インターバルの標準化
・抵抗式(アーク接点)負荷時タップ切換器の切換開閉器接触子のアンバランス消耗の発生や酸化スラッジ生成による通電部過熱に対する運転条件を加味した合理的な保守指標
・リアクトル式負荷時タップ切換器の設備数の推移を踏まえた今後の保全
・細密・普通点検項目と補修内容の標準化,障害発生時の対応高度化,ならびに巡視の高度化
○負荷時タップ切換装置の保全支援ツール
・第一線職場の技術員が複雑な構造をもつ負荷時タップ切換装置を理解し的確に保守できる構造・動作原理学習ツール、ならびに煩雑となる同種対策の管理ツールの制作
本書は,電力流通部門の関係者の方々や高圧需要家設備の保守・メンテナンスに携わる方々をはじめ,電力技術者や電気技術者を目指す方々にまで広くご活用頂けるものと確信しております。より多くの皆様からのお申し込みをお待ちしております。