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第80巻 第3号
電力保安用通信機械室の効率設計
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 各電力会社では,1991 年に電気協同研究会から発刊された「通信機械室効率
設計」を設計資料の一つとして,通信機械室,電源室および空調装置の設計を行
ってきた。しかし,近年では電力保安用通信ネットワークのIP ネットワークへ
の移行に伴い,従来の電力用の通信機器( 拠点間を結ぶ無線装置や伝送装置)に
加えて,ルータやスイッチ,ファイアウォールなどのネットワーク機器が数多く
導入されるなど,通信機械室を取り巻く環境も変化しており,その設計手法を見
直す時期を迎えている。
 そこで,本報告書では,近年の通信機器とその付帯設備に対する電力会社の計
画,設計の考え方を考慮した通信機械室,電源室および空調装置の設計方法,そ
れらの設計方法にかかわる規格基準と法令,および通信機械室の運用,監視を高
度化するための可視化や新技術によるデジタル通信機械室構想の策定を検討し
た。
 本報告書は,5 つの章により構成されている。第1 章では,本委員会の設置目
的と各章における調査や検討結果の概要をまとめた。第2 章では,通信機械室お
よび電源室の計画と設計において考慮すべき項目を明らかにし, 確認すべき関
連法令などをまとめた。また,通信機械室および電源室の空調設計として,新た
に開発した簡易計算ツールや代表的なシミュレーションツールを用いた検討結
果を示した。第3 章では,施設および設備に関する情報の可視化に必要なセンシ
ング項目を示した。また,通信機械室に有効な可視化項目を把握するために,電
力会社やメーカで蓄積している通信設備の不具合を調査し, 不具合の兆候や傾
向を検出するためのソリューションを提案した。第4 章ではデジタル通信機械
室の構想を提案し,センシング,分析および監視の観点から関連する新技術を分
類した。そして,第5 章では,全体のまとめと執筆時点における通信技術動向や
電力業界をとりまく課題を中心に今後の展望を述べた。

※ CD付には空調負荷算定に活用できる簡易計算ツールを添付しております。

発刊予定:2月


《ご注意》
■CD-ROM動作環境
対応OS:Windows10/11(各64bit版)
※Macでは利用できません。
※WindowsXP/Visat/7/8/10(32)でも閲覧できますがサポート対象外になります。
トラブルの場合は対応OSをご利用下さい。
テキスト価格 会員(CD付)6,380円 非会員(CD付)12,760円
会員(CD無)5,280円 非会員(CD無)10,560円
発刊:令和6年

予約受付中(申込締切:2025/01/10)

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