近年、カーボンニュートラルに向けた制度整備や再生可能エネルギー電源(再エネ)の導入拡大により、電力系統の運用環境は大きく変化している。再エネ連系量の増加に伴う逆潮流の発生、PCSの増加による事故電流供給状況の変化など、従来の保護・制御システムでは十分に対応できない課題が顕在化している。これらの変化は系統の安定運用に新たなリスクをもたらし、DX・GXの進展とも密接に関連している。
本報告書では、再エネ導入拡大前後の制度や設備構成の変化、保護・制御システムに生じた影響と課題を整理するとともに、事故除去リレーや事故波及防止リレーの開発・改良状況、直近の技術的課題と対策を取りまとめた。さらに、今後の環境変化を踏まえた保護・制御システムの将来像や研究動向についても考察し、再エネ普及が進む中で求められる技術的方向性を示した。
9月発刊予定